食事用の椅子を大人と同じ椅子にしてから、自力で椅子に登ったり降りたりするようになったまめたろう。それだけならいいのですが、椅子の上に立って、隣にいる大人に乗っかってきたりします。そしてそのまま、大人に抱っこしてもらって、ご飯を食べようとするのです。
これが今、こめさんと「どうしよう…?」と悩んでいることがら。
ご飯を食べるときは、自分の椅子に座ってちゃんと食べられるようになってほしい、というのが私達の願いとしてあります。こういう感じで、近ごろ「抱っこで食べさせて!」という要求をするまめたろうに対して、どうしたらいいんだろう?と。
無理やり椅子に戻すべきなのか。でも、椅子に戻そうとすると、泣いて嫌がって、食べようとしないこともある。むりやり椅子に座らせて食べさせることで、ご飯の時間をまめたろうにとっていやな時間にしたくもない。食事の時間は、本来ならば楽しい時間のはずなので、その時間が苦痛になるのは避けたい。
でも、まめたろうの要求通りに抱っこで食べさせ続けて、その結果、「抱っこじゃないと食べない」という執着が生まれてしまったら?それは、かえってまめたろうのためにならないのでは…。
そして、「要求すれば何でもいう事を聞いてくれる」と思うようにならないか。いわゆる、「甘やかし」になってはいないか。
自分の行動に対する反応を見て、乳幼児は信頼関係の結び方の基礎となる、「愛情」を獲得していくらしい。その愛情が、長い目でみたら自己肯定観につながるわけです。自分の行動に対して何等かの反応があることが大事ならば、「自分の要求通りにいかないこともある」という反応だって別に問題はないはず。
ただ、難しいのは、彼はまだ言葉で物事を理解する段にはいないということ。いやむしろ、だからこそ言葉で説得するのではなくて、問答無用で椅子に座らせ、それを繰り返す中で定着させればいいのかもしれません。ただ、本当にそうなのかなぁ…、という気持ちもある。
今思っているのは、「いつまでも抱っこをされている子どもはいないなぁ」ということです。「いつまでもいつまでも、抱っこを求めるわけではない」ということ。
今、彼が抱っこを求めているのは、何か理由があるのかもしれない。
まめたろうは平日、そして時には土日も託児所に行っていて、両親と一緒に過ごす時間が少ないです。でも、そんなに嫌がらずに行ってくれるし、託児所でもそれなりに楽しく過ごしてくれています。そして、お友達の家に行ったときにも私たちにべったりかというと、そんなことはないのです。親から離れて、自由にあちこちを探検したりしています。家に帰ってきて、親子だけになると、とってもべったり、抱っこ小僧になるのです。
だから、「しつけ」として無理やり座らせるのはちょっと違うんじゃないかなぁ…きっといろいろな場面でがんばっているまめたろうに、「もっともっと」を要求することになりはしないかなぁ…そんな風にも思うのです。
ほどほどに、「椅子に座ってみない?」と促しつつ、抱っこの要求には答えてあげる、という形がいいのかなぁ、と、今のところは思っています。
これで、どんどん「抱っこ要求」が強まっていったら、再検討が必要かもしれませんが(^^;)
しつけと愛情、まめたろうの気持ちや状況を考えるのは、難しいなぁ…。