近ごろ、前にあった出来事を思い出して、一生懸命お話してくれることが増えてきました。
一番良く話してくれるのは、転んで痛い思いをしたときのこと。この前も、父ちゃんが来た時に、前日にここで転んでごんってしたんだよ、ということを、がんばってしゃべって伝えようとしていました。
母ちゃんにも、痛い思いをすると何度か繰り返してそのことをしゃべっています。
場所を指さしながら、「ここ、ごんって、したー」というので、「そっか、痛かった?」と聞くと、「うん」。そしてまた「ごんって、したー」、といって、自分の身体の痛かった場所を一生懸命指さし。痛い記憶というのは、残るんだなぁ…と、彼の様子を見ていて思っていました。
さて、今までは痛い記憶を語ることが多かったのですが、昨夜は、園で作ったたなばた飾りについて一生懸命おしゃべりしてくれました。
「ここー、せんせい、とんとんって~、したの~」「とんとんって!」「とんとんって~、したの~!」
先生が準備してくれたであろう織姫と彦星の顔の「目」を、クレヨンでぐりぐりと書いているのですが、その目の書き方が「とんとん」だったようで。たなばた飾りは、「おうちに飾ってくださいね」といただくことができたので、部屋の少し高い所に飾っているのですが、それが目に入るたび、「とんとんって、したの~!」と、繰り返し繰り返ししゃべっていました。
出来事をしゃべって伝えたい、伝えようという行動が出てきたことに驚きます。そして、記憶の定着がずいぶん長くなってきたなぁ、という気がします。まだ、「今日」以外の時間間隔はありませんが、ここでなにをした、この人と何をした、という記憶はできてきているのかな、と思いました。