はるのねいろ

まめたろうとこまめの成長記録です。

「ごめんなさい」ができない(1歳9か月)

すっかりコップ飲みをマスターしたまめたろう。おうちでは基本的にコップで飲みます。ただ、コップを置くときにこぼしてしまうので、注意が必要です。

 

そしてこれも、いつものように、コップを置くときに失敗してしまって、ちょっとお茶がこぼれてしまったときのこと。「あらら、こぼしちゃったね」と言ってティッシュでふいていたら、なんとその横でまめたろうが確信犯的に、コップからお茶を床にこぼしはじめたのです。

 

「こら!こぼれちゃうのは仕方ないけど、自分で飲み物をこぼしちゃだめだよ!」と注意した母ちゃん。でもまめたろう、そんな注意もどこ吹く風で、「これ!これ!」とティッシュをよこせと言っています。そして、床を拭くしぐさをしました。

 

つまりまめたろうは、「わざとこぼした」のではなく、「床を拭きたいのでそのためにわざとこぼした」のでした。

 

おそうじ好きで、今でも私が部屋の掃除をすると、一緒にしようとします。彼の中では掃除も遊びのひとつのようです。「飲み物をこぼす遊び」ではなかったけれども、でも、拭きたいからといってこぼしちゃだめだよなぁと思って、改めて注意。すると、こんどは母ちゃんをたたきました。

 

これには母ちゃんも激怒!いくら思い通りにならないからって、人をたたいちゃだめです。「ごめんなさいしてください」と言っても、なかなかできないまめたろう。これもちょっと珍しいことでした。いつもなら、素直にごめんなさいができるのに。

 

おそらく彼は床を拭きたかっただけで、母ちゃんだって床を拭いていて、それなのに怒られている。「こぼしたから注意された」という風には理解できていないように見えました。納得できない、理解できない、そしてまだ自分の気持ちを言葉で伝えられない彼は、母ちゃんをたたくことしかできなかったのかもしれません。でも、たたくのはだめです。

 

お風呂上りの父ちゃんも、一緒になって母ちゃんにごめんなさいをするよう言いました。すると今度は父ちゃんをたたく。父ちゃんは当然怒ります。なかなか謝れないまめたろうだったので、「じゃあ母ちゃんと一緒にごめんなさいしよう?」と言ってみました。すると、「せーの、ごめんなさい!」で、一緒にごめんなさいができました。

 

彼の中で、いろいろな感情が育っていることがわかる出来事でした。言葉はずいぶん増えたけれど、まだ単語レベルのものばかり。「こうしたかったのに」とか、「なんで怒っているのかわからない」とか、そんな気持ちを表現するのはまだまだ難しい。こういう段階で、手が出てしまうことは発達の過程でよくあることだそうです。

 

たたいたり、手が出てしまうこと自体はだめなことなのですが、そうせざるをえなかった彼の気持ちは組んであげたい・・・と思う今日この頃です。