はるのねいろ

まめたろうとこまめの成長記録です。

やってみなきゃわからない(6歳)

夜寝る前の絵本の時間の出来事。まめたろうが、絵本を逆さまで読んで欲しい!とリクエストしてきた。お父さんが逆さま読みをしてくれたらしく、お母さんにもして欲しい!ということだったよう。

 

逆さまで読むというのは、たとえば「いちばんぼし」→「しぼんばちい」みたいな感じで、その絵本のおわりからはじめまでを読んで欲しい、ということなのだが、わたしはどうしても嫌だった。絵本には物語があるし、逆さまで読んだらその物語が台無しじゃないか…と思っていたからだ。

 

「おかあさんはやだ。だって絵本のお話がわからなくなっちゃうし。それにさかさまによむの、お母さんは得意じゃないし。」

 

母ちゃんはかなり頑固なので、いやだ、やらないと言ったら結構やってくれない。そんな母ちゃんであることはまめたろうもわかっているので、さかさま読みブームのときはもっぱらお父さんに絵本を読んでもらっていた。

 

そのうち、お父さんが絵本を読めないときがあった。寝る時間が遅くなるのもいけないなぁと思った母ちゃんは、しかたなく、さかさま読みをすることにした。

 

やだなぁ~と思いながらのさかさまよみ。しかも初めてなので、結構つっかえる。「これ何が面白いのかなぁ…」と思いながら、まめたろうはクスクス笑いながら聞いているので、まぁいいかと思うことにする。そして、なんとか読み終わった。

 

「おかあさん、できるじゃん!ほら、やってみなきゃ、わからないでしょ?」

読み終わったらまめたろうにそんなことを言われて、心底驚いて、そして、「本当にそうだね、まめたろうのいうとおりだね」と笑ってしまった。彼は、どんな気持ちでそう言ったんだろう?

 

母ちゃんがいやなことも、若干いやいや読んでいたことも(笑)、それでも読んでくれたということも、ぜーんぶ含めてそんなふうに言ってくれたのだとしたら、母ちゃんはなんだかもう情けないなぁ。本当に、まめたろうの言う通りだ。

 

がんばればできるようになることもあるよ、やってみなきゃわからないよ、やってみてだめでも大丈夫だよ。そんな風に声をかけるくせに、自分にはとことん甘い。いくつになってもできるようになることはある。ほんとに、やってみなきゃわからないよね。