はるのねいろ

まめたろうとこまめの成長記録です。

合宿に行く(5歳)

*以前の出来事を書いたまま更新していなかったため、「合宿関連」としてUP

 

合宿初日を迎えた。「前日はドキドキしてなかなか寝付けなかったりするかな?」と思ったけれども、まったくそんな様子は見せず、いたっていつも通りに、レゴをしたりテレビをしたりして過ごし、夜もいつも通り絵本を読んですぐに寝た。いつも通り過ぎるくらいいつも通りだったけれども、「絵本は明日から読めないからね」「明日から歯間ブラシはできないから僕がやりたい」などと、明日から合宿だということ自体はよくわかっている様子だった。

 

朝も早起きすぎることもなく、いつも通りの時間に起きたまめたろう。いつも通りの朝を過ごして、「さあいこう!」というわけにはいかないのは、集合時間がいつもの登園時間よりも4時間も遅いからだ。遅刻しないように早めに出発しようと思っても、あと3時間もあるよ、さてどうしよう?となった。

 

いつもよりちょっと多めにテレビを見て、UNOをしてみたりもして、写真を見てみたりもして、荷物の確認もしてみたりして、お父さんとビデオ電話もしてみたりして…。なにかをして遊ぶにしても、「まだ?まだ?」と時計が気になってしまうので、遊びが何もかも長続きしない。結局少し早めに出発し、車の中で「まだ?まだ?」と言われながら待ち、集合場所へ。少し早かったので、お友達はいたものの先生たちがまだおらず、「先生いないね」と、先生が来るのをまめたろう。

 

そして先生が来て、自分の班の先生が来るのを確認すると私からぱっと離れ、先生に抱き着いていった。その様子をみて、「そうか、大丈夫なんだな」と思った。「合宿のときは先生が助けてくれる、手伝ってくれる」と、合宿までの間彼は話していて、そうして信頼できる先生がいるから、彼は不安も口にしつつも、泣きもしないで「楽しみ!」と言っていけるんだなぁと思った。

 

ほとんど不安を口にしなかった彼だけれども、朝、「お母さんとバイバイするとき、僕泣いちゃうかも」と、一言話してくれた。「泣いちゃうかもか~。泣いちゃったらそれでも大丈夫だし、出発したら楽しいことがいっぱいあるから、楽しい気持ちになるかもね?」と話していた。出発する直前、車の中では、「お母さんが心配だな~」「ライオンくん(まめたろうが大事にしているライオンのぬいぐるみ)のお世話よろしくね」「僕が合宿に行っている間、まりなさん(YouTubeの竹脇まりなチャンネルのこと)たくさんやっていいよ!」など、どちらかというと母ちゃんや家の心配をしていた。合宿中の自分のことだけじゃなくて、そんなところまで気になるなんてすごいなぁ、と思った。(ちなみに「お父さんのことも心配だなぁ」と話していた。)

 

出発は泣きもせず、手を振ってサラリと出発した彼。今日からどう過ごすのだろう。母ちゃんは、大丈夫かな、どうしているかな、と、自分で予想していた以上に気が気でなく、仕事がいまいち手につかず、まめたろうのいうとおり「お母さんが心配だな」状態になっているような気がする。離れて過ごすということは、お母さんは助けてあげられないということだ。でも、彼はお母さんがいなくても、自分なりに先生や友達たちに助けてもらいながらきっと過ごすのだろう。助けてもらう人が増えていく、親以外にも頼れる、という経験が、彼の自立にきっとつながるのだと思う。そして、親にとっても、「助けてあげられるのは親だけじゃないよ」ということを知る大事な機会なのだと思う。

 

自立とは、頼る先を増やすこと、依存先を増やすこと。子育ての最初は、子どもと関わる時間が本当に長くて、今でもまだきっと長くて、その中で、自分も子どもに支えられていることが沢山あるなと思う。子どもに助けられて過ごしてきたことを改めて自覚しつつ、子どもだけが自分の支えじゃないよね、ということも改めて考える数日になるといいのかな、と思う。