はるのねいろ

まめたろうとこまめの成長記録です。

卒園(6歳)

卒園の式に向けての歌を、園でならってきてから、2月・3月はおうちでその歌を歌っていることが時々あった。最初はいつも通り、新しい歌ならった!という感じで元気に歌っていたのだけれど、3月に入ったところだったか、お風呂で歌を聞きながら、泣き出してしまったことがあった。

 

「もうすぐ卒業して、みんなに会えなくなるのが悲しい」と彼は言った。仲のいい友達とはまた会えるだろう、おんなじ小学校に行く子も少なくない数いる、という話をしたけれども、まめたろうは、「同じクラスのみんなで遊べなくなるのが悲しい」と言ってめそめそしていた。

 

たしかに、「このクラスのみんなで」というのは、卒業してしまうと難しくなる。彼は、仲の良い子も、いつもよく遊ぶわけではない子も含めて、「みんなで」が楽しくて、大事だったんだな、と思う。

 

そうかぁ~…。それは、母ちゃんは悲しいことに、これまでの学校体験で感じたことのない感情だなぁ…。そんな風に思える園生活を送れていたなら、彼にとってすてきな3年間だったんじゃないかなぁ、と思った。

 

卒園式の日の前日だったか、彼は、「年長さんになんてならなければよかったな」、と、はじめて言った。年長さんにならなければ、みんなとお別れしなくてもよかったのにねって、そんな意味なんだろうなと思う。年長さんは本当にいろんな行事があって、そして、年長さんになったからできることもたくさんあって、「年長さんになったからできるんだよ!」と、楽しく過ごしていた1年間だったと思う(大変そうなときもあったけど)。この卒業直前のタイミングで、「年長さんにならなければよかったなぁ」っていう言葉が出てくるのも、彼の園生活の楽しさの象徴のようにも思えた。

 

卒園式が終わったあとも、預かり保育で3月末までは登園がある。心残りなしで、というのはきっと難しいんだろうけど、めいっぱいあと少しの園生活を過ごしてほしいなと思う母ちゃんであった。